2021年6月号
~~~~~~~~~~~~~~~~ HEADLINE ~~~~~~~~~~~~~~~~~
【1】ユニクロを超えた!ワークマンの経営戦略と人事制度を採用情報から解説
【2】ジョブ型雇用とは?
【3】「自己責任のはしご」とは? 中小企業に必要な人材と自己責任思考のチェック方法
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
=== From 山極毅 丸の内オフィスより===
ある企業様からのご依頼で、部課長層向けのマネジメントスキル研修の企画と講師を担当しています。受講対象者が300名と非常に多いため、足掛け3年にわたる長期のプロジェクトとなっています。研修の内容は非常にシンプルですが、簡単なことほど実行が難しいのが世の常ですね。なぜこのような傾向が表れるのか、考えてみました。
例えば、資格取得、PC操作、Webページの設計等は、勉強をしっかりすれば習得できる技術です。これらは理性的な努力と言えます。一方で、部下を信頼して仕事を任せる、部下の話を最後まで聞く、といった基本動作に属するものは、動物が持つ生存本能との戦いになります。「部下に任せてもし失敗したら、自分が責められるのではないか?」、「結論が見えている話に付き合うと、時間を無駄にしてしまうのではないか?」こういった人間らしい感情が、部下育成を難しくする要因であることは、あまり知られていません。
6月号は、「人事の戦略をどのように育成とリンクさせていくのか?」というテーマに関連したトピックをピックアップしました。